スマートフォンを持たない生活

休職してから外出するときスマートフォンを持ち歩かなくなりました。ジョギング、ちょっとした買物、カフェでお茶するとき、スマホがないだけでとてもスッキリします。落ち着かなかったのは初日の数時間だけで慣れると快適以外の何物でもありません。手持ち無沙汰も感じません。

街を歩けば面白い景色や面白いお店だってあります。スマホに意識がいかない分、目の前にあるものに集中でき視野も広がります。私は近所に碁盤店や骨董品屋があるのを初めて知りました。スマホがないと歩きながら考え事するのにも向いています。スマホは存在を感じるだけで集中力が削がれます。ポケットに入れているスマホが動いていないのにバイブで振動した気がする経験ってあるかと思いますが「ファントムバイブレーションシンドローム幻想振動症候群)」と言うそうです。人はどれだけスマホに囚われているのか。スマホがあるとちょこちょこLINE、メール、SNSを確認してしまいがちですがそれが全く無くなります。

 

部屋にいるときはスマホはキッチンに置きっぱなしになっています。ちびまる子ちゃんの家では廊下に黒電話があったかと思いますがそれに近い感覚です。料理するときはレシピを見たりするのでキッチンに置いとくと便利で、レシピ見ながらWi-Fiのスピーカーで音楽を聴きながら料理しています。

ベッドやソファで読書していても近くにスマホがあるとなんとなく集中できないので部屋から追い出すとなんと快適なことか。ドアも閉めて物理的に遮断するとなお良いです。トイレに行くときキッチンを通るのでそこでチェックするくらいで十分です。しかも大概は大事なLINEなど何も来ていません。

 

仕事で個人のスマホにメール、LINE、電話がガンガンかかってきてフルで使っている人(私も前職はそうでした)はそうもいかないと思いますがLINEやメールなんてある程度スルーできる人はスルーしてよいと思います。自分が忘れないうちに相手の都合とかタイミングを考えず夜でも土日でもLINEやメール送って来る人っていますが、そういう人は返事を急いでいるわけではないことが多いので返すのは翌日でもいいし、土日のメールは返信は月曜日でよいかと思います。

いや、そんな仕事のLINEやメールをスルーしたら仕事が滞るし上司やクライアントに何か言われるという人はそういう会社、業界なんだと運が悪かったと思うしかないです。でもある程度キャラ作りすることも必要かと思います。私は性格的にLINEやメールをスルーできるタイプではありませんでした。返した方がまだスッキリするけど「なんで休みの日に…」とイライラモヤモヤもするのでどちらにしてもストレスが溜まっていました。しかし四六時中対応してると休まらないし、いつでも対応してくれる人と思われたくないので返信をグッと堪えて平日の就業時間内しか返信しないようにするとみんな案外慣れるものでクライアントも気にしてなかったです。夜遅くや休みの日にはメールには返事しないキャラを作っていました。携帯に電話かかってきたら状況によっては対応してましたが。

 

私はSNSもやらないので趣味的な観点ではスマホは個人的には特に必要ありませんが現代では生活必需品です。ガラケーとパソコンもしくはiPadでもいいけどやはりめんどくさい。誰かと待ち合わせるときなんかスマホがないと困るし当たり前ですが便利です。

しかしひとりで外出するときくらいスマホを持たずに出掛けるとスマホの依存(呪縛?)から抜けられる気がします。スマホのウォレットにSuicaをいれているので今度カードのSuicaを購入してスマホなしで遠くまで出掛けてみようと思います。