スーツって滅入る

休職して1ヶ月以上がたちました。日中は散歩したり読書して毎日のんびり過ごしています。

私の家の近所は割と会社が多くてお昼になるとどこからともなくワラワラと会社員がお昼を食べに外に出てきます。

普段は空いていますがその時間帯になるとチェーン店の蕎麦屋さんも牛丼屋さんも外にまで並ぶくらい混んでいます。

私はほぼ自炊なのでスーパーで食材を買った帰りなどに彼らを横目に見ているのですが8割くらいの人がスーツを着ているのを見てあるとき滅入ってしまいました。どの人も同じようなスーツを着ていて見分けがつきません。悪い言い方をするとどいつもこいつもくたびれた会社員のモブにしか見えません。自分も働いていたときには感じたことのない感覚でした。私もなんの疑問もなくスーツを着ていましたしくたびれたモブだったのでしょう。

5月なので新入社員は新人っぽさが残っていますが、彼らは十中八九で就活時の黒のスーツで見ていて重くて暑苦しいです。おじさん世代はこの季節は暑いのでジャケットを脱いでシャツでネクタイなしでとてもだらしないです。私が働いているときはだらしない格好(やたらクールなビズなど)が苦手でなるべくちゃんとしようとしていました。外を歩くスーツを着た会社員でオシャレでキッチリしている人もいますが、オシャレしようがキッチリしていようが仕事用のスーツを着ている時点で、就活黒スーツでもおじさんクールビズでも同じだなと感じてしまいました。十把一絡げにただの会社員のモブじゃないかと。

休職が終わってまたいつか仕事をしなくてはいけませんが、スーツを着る仕事はしたくないと強く思いました。スーツはある意味で会社の制服で、会社に帰属し奉仕させる力があります。むしろ私服で通勤して職場でだけ制服や作業着の方がいいです。通勤時や退勤して制服を脱いだらオフになれるからです。スーツは通勤時も退勤したあともスーツを着ている以上は会社員であって気が休まりません。スーツや制服が持つ拘束力、この力の強さを昔からは理解して利用してきたのでしょう。

 

英会話

昨日は散歩をして疲れたのでカフェで休憩していたときのことです。少し派手目な男性(裸足に革靴)と華やかで自信に満ち溢れた風の女性が2人で入店してきました。

ふたりは私の隣の席につくと、女性はバイリンガルらしく英語を男性に教えはじめました。

ボ〜っとしながら2人の会話を聞こえていたのですが男性のあまりの英語力のなさにビックリしました。最初は英語が喋れなくて当然だと思うのですが中学英語の単語すら知らなすぎる上に、あまりにレッスンの準備をしていなくて聞いていてなんだコイツは?となってしまいました。

レッスンは女性が用意してきたプリントを使ってほぼ日本語で行われていました。途中で仕事やプライベートの話などもしていて、ふたりの会話によると男性はかなりの高収入(であろう)職業でかなりの高級住宅地に住んでいるそうなのですが、最低でも中学、高校、大学で英語を勉強したはずなのに基本的な単語を全く知らないようでした。

早くて聞き取れないとかはわかるのですが、女性がとてもゆっくり優しい英語で話しているのにWhat do you do?やWhere are you from?

この2つもわからないって…今回が初レッスンならまだしも(にしてもひどかった)4回目のレッスンって言っていたので、英語のレッスンを受けるのであれば予習、復習や準備などして臨むべきなのにその男性は全くしておりません。週1なのか週2なのかわかりませんが女性のレッスンだけで英語を喋れるようになると考えているのでしょうか、と他人事ながらイライラしてしまいました。

最初はプリントを使って教えていましたがレッスンの後半はフリートークみたいな感じだったのですが、男性が全く英語を喋る気がなく日本語でどこのレストランが美味しいとかの話ばかりで女性の先生が少し気の毒になりました。

 

"Where do you live now?" 

「え?え?」

"Um, where do you live? あー、今どこに住んでいるのですか?"

「んーとね、◯◯(地名)!」

とまるで英語になっていません。せめてI live in とか付ければいいのに…と全く関係ないのに残念な気持ちに。

 

また先生はバイリンガルですがおそらく教え方のトレーニングを受けているわけではなさそうで教え方が上手とは言えず、これはこう言うんですよ、こんな時はこう言いましょう、と教えてあげるだけで、文法や何故こう言う必要があるのかなどを説明できてませんでした。

 

赤ちゃんは、言語を教えるプロではないお父さんお母さんなどの言葉を真似て自然に完璧に喋れるようになりますが、日本語を身につけ(てしまっ)た大人は赤ちゃんと同じようなプロセスで第2言語を身につけることはできません。大人はどうしてもまず日本語(母語)を介して、またロジカルに学んで身につける必要があるので、英語ペラペラのバイリンガルが英語で話しかけたからと言ってし自然に喋れるようになるわけではありません。

 

おそらくこの男性は英語を喋れるようにはならないでしょうし、この女性が初心者に英語を教えたところで生徒は喋れるようにはならないだろうなと思いました。(ある程度喋れる人がこの女性と友人になったら上達するのでしょうが)

最後はこの裸足革靴が女性を食事や飲みに誘って若干ナンパモードになっていたので面白かったのですが(女性は少し嫌がっていた)。不思議な昼下がりでした。

 

 

 

物を手放す

断捨離しています(断捨離という言葉は好きではない)。溜まりに溜まったものをガンガン手放しています。

読まない本はメルカリで売ったり着ない服は捨てています。今までもったないとなかなか捨てられなかった履かなくなった靴やスニーカーもガシガシ捨てていると自分の中に溜まった澱のようなものがなくなって軽くなってきた気がします。

着ない服がタンスに入ってるとなんかストレスなんです。靴も下駄箱にたくさん入っていても余分な贅肉が付いている感じがしてとても気持ち悪い。しかしなんだかんだと生きていると物って増えていくので定期的に処分しないとどんどん物が溢れていきます。昔の服や靴をアーカイブの意味も含めて取っておいてる人って凄いと思います。私は性格的に捨てたくなってしまいます(捨てたあとに後悔することもしばしば)。

若い頃はいろんな服や靴をたくさん持っていることで安心したけど(なぜ?)、今はそうではありません。今は自分に必要な分だけちょうど持っているのが心地よいのでその状態になれるよう断捨離を進めたいと思います。それにしても断捨離ってださい言葉なんとかならないですかね…

 

大阪

昨日は友達と食事をしてきました。大阪出身でとてもサバサバしていて大阪人にありがちな日本全国どこでも大阪弁で通すようなタイプではないのですが、しかし要所要所で大阪訛りは出るのがとても好感が持てる友人です。

関東に引越してきてまだ半年弱ということで会社と家との往復ばかりで遊びたくてもこちらのことをまだよく知らないということで、美味しいお店や面白い飲み屋がある場所など色々教えてあげました。

私は大阪が好きなのですが、京都、神戸とも違う、ましてや東京とは全然違うところが面白いと感じています。以前は仕事でよく関西に行っていたのですが、大阪の人は一見個性的ですが、実はとても保守的で土地のルールを守ることに執着していると思いました。そして他の地域よりも変化を拒む傾向が強く感じました。全国からの寄せ集めの東京とは違ってとても土着的です。特に会社や商店などは組合や商店街とかの繋がりが強くルールからはみ出ることをとても嫌う傾向があるなと感じました。土着的なため地域のコミュニティからハブられるのを非常に恐れているフシがありました。

京都の人は伝統を守る一方、伝統に飽きているところも感じられて、また学生が多いことからも革新的なところが町の裏の至る所で感じます。表は保守的で1200年変わらへん京都を演じてるけどほんまはけっこう新しいこととかオモロイこと好きやねん、と京都の人が言ってました。異常なまでのパン好き、餃子好き、味の濃いラーメンなどはんなりしていないところなど和っぽいモノに飽きているのがチラリと見え隠れしています。私は京都に行くと(一時期仕事で行きまくっていたこともあって)観光地には全く行かず裏京都っぽい店やスポットを探すのが好きでした。

そして大阪。街自体は京都より全然大きくて都会ですし、神戸ほど海・山の自然があるわけでもないのにまったく都会に感じられません。貶しているわけではなくてそこが良いとこであるのですが、どこに行ってもなんか牧歌的な雰囲気で、みんなうるさいけど優しいし、おばちゃんもおっさんもお節介で距離感近すぎときあるけど人懐っこい。とっても巨大な田舎という感じでふしぎな町だといつも感じます。

中崎町あたりをぶらぶらしに休職中に一度行ってこようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌われる

私は今まで嫌われないように生きてきました。誰にでも愛想良く笑顔で接してきた結果、嫌われることは少なかったし信頼されることは多かったように思います。しかし逆にいい人イメージができて窮屈な思いをしたり、嫌なことがあってもいつも笑顔で自分を押し殺したり、やりたくないことを頼まれたりと損することも多かったように思います。嫌われても平気で自分の好きなように生きている人がかっこよく羨ましかったです。なのでこれからは自分の好きなように振る舞ってその結果嫌われてもいいや、と思うようにしていきたいです。いきなり性格を変えることは難しいけれど八方美人に生きてきて自分の好きにしてこなかったこと、周囲の目を気にして流されて生きてきたことを変えたいと思います。

自分の好きなように生きて自分が快適でなければ他人にだって本当に優しくなれません。まずは自分に甘く自分の好きなように行動します、その上で嫌われるのであればしょうがないと思います。自分が満たされて初めて他人に対して優しくなれると思うのです。形だけの笑顔や上辺だけの耳触りのよい言葉だけでなく本気で相手のことを考えるためにはまず一番最初に自分がハッピーになることを考えます。利他的に生きるために利己的に生きる、それが私の目標です。

まずは手始めにギリギリまで休職しようと思います。会社なんて自分や家族、友人といった大切な人とは違って私の知ったことではありません。その後のことはゆっくり考えます。

 

 

とにかくラクして生きていたい

休職生活があまりに快適すぎて人生の次の一歩が踏み出せません。あまり踏み出すつもりもないのですが休職〜退職〜失業保険の生活の後を考えておかないと不安ということもあります。しかし快適な生活は人を怠惰にし「ま、いいか」と何も考えずラクな方に流されてしまいます。かと言ってラクな人生が悪くてたくさん働いて苦労しないとダメだなんて全く思いません。とにかくラクして楽しく幸せに暮らすのが目標です。

それもマインドセットひとつで大きく変わります。たくさんお金がないと幸せではないと思ってしまうのと、そんなにお金がなくても時間があって好きなことをしていれば幸せと思うのでは大きく違ってきます。時間は誰にでも平等で1日24時間しかないので、その限られたTwenty-fourをいかに効率的に(効率ばかり求めてしまっても楽しくない)自分の好きなことをするか、ダラダラしたり昼寝なども含めて好きなことをして暮らしたい。

 

休職したり失業して働いていないと不安だったり、ネガティブな気持ちになってしまう人もいるかと思います。仕事をやめたいと考えてるけどやめたらどうやって暮らしていけばよいか不安になっている人もいると思います。私もそうでした。だから鬱になるまで休職できませんでした。ブラック企業なんてすぐ辞めればいいじゃん、と口で言うのは簡単ですが、生活もあるし、辞めたら次の仕事のときの履歴書にどう書こうとか考えたり、実際辞めるのもめんどくさかったり、なかなか辞めることはできません。

しかし私はまだ休職ではありますが思い切ってみれば休職は簡単でした。

 

しかし休職すると将来が見えないし、貯金も少しずつ減っていくし、どうしようと不安になります。そんなときは誰かを頼って甘えてみることです。思い切って助けを求めると意外とみんな快く助けてくれます。ごはん奢ってくれて話を聞いてくれて笑ってくれます。元気になって仕事に復帰したらごはんを奢り返してあげようと思います。

誰にも頼らず自分だけで生きていくのはラクな生き方ではありません。私も人付き合いは良い方ではないし友達もあまりいません。親友と呼べる人もいません。でもそんなに親しくない知り合いでもゼロではないのでたまに会うとみんな喜んでくれます(多分その人も同じく友達がそんなにいないのでしょう)

家族、友人、知り合い、誰でもいいので甘えてみるとそのありがたみがわかり、みんなに感謝します。あんまり感謝とかそんなこと言うとスピリチュアルっぽくなってしまいますが(私はスピリチュアル的要素ゼロ)なんかこんな自分でも意外と味方っているんだなって気づきました。

 

ラクに生きるためにほどほどにひとりでのんびりして、たまに人に頼って甘えることができるようになりたいと思います。

 

 

 

 

 

休職後、上司に会った

今日は上司に会ってきました。休職して以来会社の人に会うのは初なので緊張しました。仕事が好きで自ら社畜になってるタイプの上司なのですが良い人です。

会社の新体制や組織変更についていろいろ聞いて、今後のことなど話しました。いつまで休職できるか、復職したらどういうサポートができるかなど、正直今の会社に復職する気はないのですが話だけでも聞かせてもらいました。また私の会社に対する不満や、なぜ鬱になった(であろう)か私の考えを伝えました。この上司も中途入社組なのでよく話を聞いてくれ(一応?)わかってくれました。私が会社いなくなってもなんの影響はありませんが、私の考えが会社に多少なりとも伝わって働く若い社員たちの環境が少しでも良くなるといいなと思いました。

かなりブラック寄りな考え方の会社で、早朝まで深夜まで働かせる、というようなことはないのですが、社員ひとりの仕事量が異常、かつ待遇も悪い、しかも上層部はそれが当たり前だと思っているという、まあ普通と言えば普通ですが。新卒の社員はここのやり方に教育(洗脳?)されていて毎日辛くてもあまり疑問を持つ時間もなく我慢している状況なので改善されるといいなと思っています。正直自分が辞めたらどうでもいいのですが、思考停止に陥っている若い人たちを見るのは辛かったので。

 

とは言え、正直辞めるであろう会社なんかどうでも良くて自分が大事なので今後のことを考えないといけないのですが、休職生活が快適すぎて仕事する気が起きません。貯金も多くないし不安はあるけど会社に行かないって素晴らしい。自分の好きなことをして暮らすことってラクです。休職しているといろいろと人生や労働について考えますが、この考える時間は自分にとって必然だったように感じます。ありがとう休職。