風と共に去りぬ

昨日は家で映画「風と共に去りぬ」を見ました。

マーガレット・ミッチェル原作の映画で観たことほなくとも知らない人はいないと思います。アカデミー賞を受賞した名作です。

ヴィヴァアン・リー演じるワガママ娘スカーレット・オハラ南北戦争という激動の時代を生き抜く様子を描いた作品で昔一回観たことがあったのですがよく覚えてませんでした。あまり登場人物に感情移入できませんでしたが、まあ面白かったです。

なぜスカーレットがアシュレーのことが好きなのか?なぜレットバトラーがスカーレットに惹かれるのか?どちらも、映画で描き方が足りないからか、よくわからなかった。アシュレーはハッキリしない思わせぶり男だし。メラニーくらいしか魅力的な人物がいなかった。原作もあまり憶えていませんでした。

あと内容的なところで言えば南北戦争って日本人には馴染が薄くて理解が足りないところが多々あるので、アメリカ人が観るとまた違うのでしょう。まあ、アメリカ人が本能寺の変を題材にした物語を見ても時代背景や文化、人間関係を知らないとイマイチ理解できないのと同じかもしれません。ただ戦争と貴族はクソ、という2点はどんな国のどんな戦争映画を観ても同じです。

特筆すべきはレットバトラー演じるクラーク・ゲーブルのヒゲがいやらしすぎて、かつてのクリスチャン・ディオール時代のジョン・ガリアーノを彷彿とさせてウケました。クラーク・ゲーブルの伝記映画を作るとしたら主演はジョン・ガリアーノしかいません。

古いアメリカ映画の良いところはシンプルで力強いところ、どうでもいいCGを駆使したりくだらない不愉快なジョークがないところ、女性が美しいところ、登場人物のファッションが素敵なところ、クソ長いエンドロールがないところです。今の(特にアメリカ)映画ってつまらないものが多いよなあって思いました。古い映画は観た後がサバサバしてて良いです。

しかしあの長い原作を映画化するとどうしても足りないところを感じてしまい(4時間近くあるのに…)、原作本を読みたくなりました。

この映画を観ようと思ったのは原作を読みたくなったけど長くてめんどくさいから映画で済ませてしまおうと思って観たので結局は二度手間になってしまう…しかし「風と共に去りぬ」なんて学生時代か休職中(か無職)にしか読めないと思うのでブックオフ行ってきます。